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絞り加工における問題点(欠陥)

2013.04.17 【プレス加工】

前回は絞り加工についてご紹介しました。
ちなみに、絞り加工を行う際、限界絞り比を越えて加工することにより、割れなどの問題が生じることがあります。

絞り加工における欠陥は、しわと割れが主なものになります。

欠陥のうち、割れはダイやパンチに接している部分に見られます。
割れには主に次のようなものがあります。

●底抜け:パンチ肩部に割れが発生したもの。
●側壁破れ:側壁に生じる三日月形の割れ。
●口部割れ:口部から側壁に沿って裂けるように発生したもの。
●フランジ割れ:ダイ肩部で円周に沿って発生したもの。

割れは、限界絞り比を越えた加工時や局部的に金属板が薄くなったり、加工硬化により生じます。

そして、もう一つの欠陥が、しわです。
しわも割れ同様に、口部や側壁、底部で起こります。例としては次のようなものがあります。

●底部凹み:パンチで押した後の除荷により発生したもの。
●側壁しわ:側壁に生じるしわ。
●口周辺しわ:円筒の口周辺が波打つったもの。
●フランジしわ:しわ押さえをしていても発生してしまうもの。

これらのしわは、ダイとの摩擦により流入が行かない場合や金属材料の特性により発生してしまいます。

もし、絞り加工で割れやしわといった欠陥が生じる場合には、金属材料を変更したり、プレス加工の条件を変更するなどして、改善します。

太陽パーツでは、絞り加工を含めたプレス加工も得意としております。
金属加工や機械加工など、お困りのことはお気軽に太陽パーツまでご相談ください。

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