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板金加工の加工法と幅広い用途
2013.12.12
【板金加工】
板金加工といえば、金属の板材を切断したり、穴を開けたりして加工する加工技術ですが、他にも溶接加工や曲げたり絞ったりといった成形加工までを含めた金属加工工程の総称で、板金加工の用途は幅広い分野で利用されています。
特に薄い板を加工する精密板金といって区別する場合もありますが、一般的には、鉄やアルミ、ステンレスなどの金属板を、切断や穴あけのほか外形を加工するブランク加工、折り曲げをするベンダー加工、ブランク加工とベンダー加工をひとつの金型を使って一度に行うプレス加工、部材を溶接で組み付けていく組立加工などがあります。
板金加工によって一枚の板材は、ボール盤、マニシングセンタやレーザ加工機などをつかって、必要な形状やサイズに加工され、様々な分野の製品として使用されています。
私たちの暮らしに近い板金加工の用途としては、空調機器、電気機器、照明機器、事務機器、サッシ・建材などにおいて、数多くの板金加工された部品が使用されています。
例えば、携帯電話やスマートフォンの中で使用されている金属部品や電池ケースなどは、板金加工あるいはプレス加工でつくられていますし、スプーンやフォークなど金属製の食器などもプレス加工されているものが殆どです。
もちろん、オフィスなど金属製品の多い場所では、パソコン、机、ロッカー、文房具にいたるまで、ありとあらゆる設備備品に板金加工された部品が使われています。
その他、店舗什器、冷凍冷蔵ショーケース、自動販売機など、店舗などにおける快適なショッピング空間を演出する場面においても、板金加工によってつくられた部品が重要な役割を果たしています。