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ダイカスト鋳造の給湯方式について
2013.12.27
【ダイカスト】
ダイカスト鋳造に置いて重要なポイントのひとつが、給湯方式です。
ダイカストでは、炉で溶解あるいは配湯された溶湯を自動給湯装置に取り付けられた、ラドルで湯をすくいスリーブに充填され、成形されます。
この時、スリーブまでの間に湯温が低下すると、酸化物生成など悪影響も多く、品質対策でラドル回りやスリーブにていろいろと試行錯誤が繰り返されています。
一番品質の良いものがつくりやすい技術は、炉からスリーブ間に直接給湯する技術の確立にあります。
実際この直接給湯する技術は、海外のマシンメーカーが開発しているものもあり、国内自動車メーカーや部品メーカーの一部にも採用されています。
しかしながら、鋳造条件の中にスリーブから金型へ充填する部分のビスケット厚と呼ばれる部分で条件評価をしている現状の鋳造管理項目で管理しきれない部分もあり、まだまだ今後の技術改良の余地のある部分ではありますが、改善できれば、より今後の展開性が見込める技術となると考えられます。
さらに、不良条件も低減でき、品質も上がるため、コストメリットも高いと考えられます。マシンの低圧化が進めば、低圧鋳造の技術応用も可能な部分が見込まれ、設備コストにもメリットが出やすいでしょう。
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