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特殊ダイカストのひとつ高真空ダイカストとは
2014.01.10
【ダイカスト】
金型内を真空にする真空ダイカストというものがありますが、最近ではさらに上位の高真空ダイカストというものが採用されています。
高真空ダイカストは、文字通り高真空な状態の金型内に溶湯を充填し、背圧を無くして、湯流れを改善する目的で採用されています。
この背景としては、足回り部品や車体への応用が進む中、熱処理や溶接も可能にするために従来の真空ダイカストよりさらに品質のよいものにするために、高真空ダイカストが開発されました。そうすることで、熱処理や溶接が可能な製品が出来ます。
高真空ダイカストでは、金型内を高真空にするためのシールがパーティングラインに設けられています。
高真空にするだけでなく、その他外部要因でのガス巻き込みやガス発生要素である、溶湯中の水素ガスについては、事前に脱ガス処理及び離型剤やチップ潤滑などからのガス発生が抑えられるような工夫も設けられています。
従来までの真空ダイカストは、金型のシールはないため、真空到達がそれほど高くないため、溶接や熱処理ができません。そのため、真空ダイカストでは要求品質をそれほど高く設定できないという点があります。
つまり、真空ダイカストよりも高真空ダイカストではより、品質の向上が見込まれ、熱処理や溶接も可能になるなどのメリットがあります。
ダイカスト鋳造のことならば、ぜひお気軽に太陽パーツまでご相談ください。