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スクイズダイカストの展開性について
2014.02.07
【ダイカスト】
アルミホイールは今は、低圧鋳造や重力鋳造で生産されていることがほとんどですが、ダイカストでも生産されていることはご存知でしょうか?
それがスクイズダイカストと呼ばれるもので、通常のダイカストが射出スリーブが横型なのに対し、スクイズダイカストのそれは、縦型となっていることが特徴です。
射出速度が通常のダイカストと比べて、低いので、金型キャビティ内のエアやガスを排出できるため、ガスの巻き込みを減らすことが可能となり、熱処理や溶接製品への応用へ適しています。
特にホイールだけでなく、エアコンプレッサーやバルブ部品などの耐圧性能が要求される部品への展開もされています。
ただし、このスクイズダイカストの設備自体は、通常のダイカスト設備に比べるとコストが上がります。
サイクルタイムの低減を考えた場合、射出時の傾動動作があり、コンプレッサーや油圧バルブ部品のようなボリュームメリットが必要な部品への展開は難しい部分があります。
近年では横型のダイカストでもより低速での射出速度が可能なような技術も開発されていて、メリットが薄まっていることが展開を鈍化させています。アルミホイール生産面でも高圧での製品成形の必要性も薄くなり、低圧鋳造や重力鋳造への置き換えが進んでいます。
しかしながら、まだまだメリットが生かせる足回りなどの車体部品の中でも保安部品への置き換えに期待できるのではないでしょうか。
太陽パーツでは、ダイカストによるお客様の製品づくりをサポートしております。
製品づくりのことでお悩みの方は、どのようなことでもまずはお気軽にご相談ください。