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添加物で決まるアルミダイカストの性質
様々な分野で使われるアルミダイカストで作られた部品や製品。
このアルミダイカストで使われる材料はもちろんアルミニウムです。
アルミニウムは軽量で軟らかくて展性も高いという特徴を持ちます。
そのアルミニウムに一定の基準で添加物と呼ばれる金属材料を加えたものがアルミニウム合金です。
この合金はそれぞれの目的に合わせ分類されます。
そのうちアルミダイカストとして使われJISで規定されているものはADCから始まる14種類です。
ここでいう添加物はCu, Si, Mg, Zn, Fe, Mnといったもので、それぞれに合金として様々な効果があります。
例えばfeを加えるとダイカストでの問題となる焼き付き防止、Siシリコンを加えると耐摩耗性の向上といった効果が得られます。
もちろん、加えることによるデメリットも存在したり多すぎると完成品に悪影響を与えたりといった問題があるため実際の製造においては炉中分析によって厳しく管理されています。
様々な特性をもった材料が存在しますが、生産に使用されることが一番多いのが引張強さ、伸びといった機械的性質や被削性、鋳造性の面でバランスのよい材質であるADC12が全体の90%と広く使われています。
又、アルミニウムの場合、鉄と比較して腐食が発生しにくいものですが、さらに高い耐食性が必要である場合には表面処理を行います。
代表的なのはアルマイトやクロメート処理ですがこの場合表面に別のものをつけるというのではなく酸化被膜をつけて耐食性を向上させるという手法になります。
部品や製品の仕様用途などによって添加する性質が変わります。
作りたい部品、製品に適した材料選択からダイカスト鋳造まで、お悩みの方は太陽パーツまで一度ご相談ください。
製造にかかるトータルコストの削減なども合わせて、お客様にメリットのある方法をご提案しております!