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板金でできるひずみ取りの加工方法について
板金加工の材料の凹凸の事を『ひずみ』と言い、板金加工ではこのひずみがあると、製品に問題が起こったりする事もあります。
そのため、できるだけひずみを取り除いて加工をする必要があるのです。
今回は金属加工における凹凸の問題を取り除く対処についてお話しいたします。
・常盤ならし(手で金属をたたく方法)
厚みのある常盤という机のような工具の上に凹凸のある金属を置いて叩きます。
原理としては膨らんだ部分を上にして常盤の上に置き、ふくらみをハンマーなどでたたいて伸ばします。
・当て盤ならし(凹凸に合った工具を使ってならす方法)
当て盤ならしというのは、ひずみができている金属が平らなものではない場合に利用されます。
当て盤という金属を使って裏側に固定して、その表側をハンマーなどを使ってならしていくという方法です。
・しわ寄せ
薄い金属板の切断面にできた「のび」がある場合などに利用される方法です。
しわ寄せ棒を使ってひずんだ部分をはさみ、三角しわを作っていきます。
その寄せたしわをハンマーを使って平らになるようにならしていくのです。
そうすると最初にあったひずみがなくなっていくというわけです。
・熱を使ってひずみを取る「きゅうすえ」
この方法はひずみがある場所に灸をすえ、急激な加熱による膨張と急激に冷やす事による収縮を利用します。
加熱する部分は大きすぎず、過熱から冷却までの間は短い方が効果を得られやすいと言われています。
・機械によるならし方
先にご紹介した方法だと熟練の技術が必要になるので、多くの場合は機械による金属ならしを行う方が多いと言われています。
その代表的なならし方が圧縮矯正と言われる方法です。
長く大き目の金属板のひずみ取りは、ロールを使った機械でならす事が多いようです。
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