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アルミダイカスト製品の表面処理について 2
今回は前回に引き続き、アルミダイカスト製品の表面処理についてご紹介いたします。
前回は黒クロメート処理をご紹介いたしましたが、白アルマイト処理もアルミダイカスト製品にはよく利用される表面処理です。
この白アルマイトというのは通電して酸化被膜を作るという方法です。
この処理は、マットな感じの光沢をもつ表面処理で、錆には強いのですが塩分や電食には弱いという特性があります。
そのため海の近くや電食が不安な場所で使用する部品には注意が必要でしょう。
塗装については、プライマーなどの下地処理を行ったアルミダイカスト製品に塗装をします。
この表面処理は耐食性+αの表面処理と言っていいでしょう。
膜厚をつける事ができるので、さまざまな場所で利用される部品として重宝されています。
硬質アルマイト(ハードアルマイト)といわれる表面処理は、通電によって酸化被膜を作る表面処理です。硬くて分厚い皮膜を作る事ができます。
摩耗に対する耐性が欲しいという部品に利用される方法で、傷やへこみなどに比較的強い部品に使われる方法です。
無電解ニッケルはメッキ処理になります。
ニッケルをメッキするので白アルマイトでは若干不安があるという部品に利用されます。
美しい色合いが出るので強度+美観が欲しいという場合などに用いられる表面処理だといえるでしょう。
アルミダイカスト製品の表面処理については、他の鋳造製品に比べると表面がキレイなので美観が悪くなる事はありません。
必要な+αを表面処理で補う事によって、さらに耐久性の高い良質な部品を手に入れる事ができるのです。
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