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アルミニウム合金と合金添加物
太陽パーツが得意とするダイカストなどでよく使用される合金に、アルミニウム合金があります。
アルミニウム合金には、さまざまな合金元素を添加することで、鋳造性や耐食性、強度などアルミニウムに本来ある特徴をより高めることができます。
合金元素には、アルミニウムの性能を向上させる働きがありますが、反対に低下させる働きを引き起こしてしまう場合もあり、JIS規格により厳しく管理されているので、取扱には十分な注意が必要になります。
本日は、アルミニウム合金に使用される合金元素のご紹介を致します。
【Si(ケイ素・珪素)】
強化できる性質:強度・硬さ ⇔ 低下する性質:伸展性
特徴としては、鋳造性・強度に優れたAl-Si系合金になります。
【Cu(銅)】
強化できる性質:引張強さ・硬さ・切削性 ⇔ 低下する性質:進展性・耐食性
特徴としては、ADC12種では、Cuを増加傾向にすることで機械的性質を向上させています。
【Fe(鉄)】
強化できる性質:焼付き防止・かじり防止 ⇔ 低下する性質:強度
特徴としては、鉄は過剰に添加すると強度を低下させます。
【Mg(マグネシウム)】
強化できる性質:耐食性・強度 ⇔ 低下する性質:耐食性
特徴としては、マグネシウムは過剰に添加すると耐食性を低下させます。
【Mn(マンガン)】
低下する性質:切削性
特徴としては、Al-Si-Fe-Mnの金属間化合物を生成することで、切削性を低下させます。
【Zn(鉛)】
低下する性質:耐食性
特徴としては、不純物として許容範囲が厳しく制限されています。
ダイカスト鋳造を行う場合、目的に合わせたアルミニウム合金を選択することはとても重要です。
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