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ダイカストと他の鋳造法との比較【2】

2016.11.29 【ダイカスト】

前回に引き続き、今回はダイカストと他の鋳造法とを比較していきます。

・砂型鋳造との比較
砂で型を作ってそこに溶けた金属を流し込んで製品の製造をする砂型鋳造のメリットは、大きな製品を鋳造する事ができるという点です。
また、ダイカストの欠点である小ロットの生産に向いています。ダイカストでは鉄や鋼といった金属は使えませんが、砂型鋳造では鉄や鋼などでも加工が可能です。
ダイカストと比較すると試作期間が短めなので、速く部品が必要だという場合には有利でしょう。

・鍛造鋳物との比較
鍛造鋳造は金属を鍛えるため密度が高い事で知られています。密度が高いという事は機械的性質が優れているという事になります。
他にはやはり鉄や鋼といったダイカストでは使えない金属を使う事が可能なのもメリットではないでしょうか。さらに肉厚な部品を作りたいという場合にも有利でしょう。
内部品質が安定しているという事にも注目すべきでしょう。

・金型鋳造との比較
現在のダイカストはより複雑な製品の製造ができるようになっていますので、金型も複雑な形状となっている事が多いのですが、比較的金型構造が簡単なので費用が安くなるのはメリットです。
ダイカストよりも合金の種類が多いので、ダイカストではできない材料の場合には有利だと言えます。
空気の巻き込みが少ないのも特徴かもしれません。巻き込みによる巣が入りにくいのもメリットだと言えますし、ダイカスト製品よりも熱処理がしやすかったり溶接が簡単なのもメリットですね。
比較してみるとそれぞれのいい部分が見えてくる
同じ鋳造の技術が使われているといっても、それぞれ違うメリットがあるという事がわかります。
どの方法で生産するのかは自由ですが、やはり使う材質や形状そして部品の大きさなども考慮しつつ、最適な加工技術を使って生産をするよう検討されてみるといいでしょう。
特にコストの削減や材料を再利用する事ができるダイカストはエコな製造方法でおすすめです。

いかがだったでしょうか? ダイカストという鋳造技術と他の鋳造技術についてを、簡単ではありますが比較してみました。
アルミ合金を使って部品を大量生産したいという場合には、アルミダイカストにすればコストも安く、生産性も高いので活用してみるといいでしょう。
ですが鉄やほかの金属を使う場合には、その金属の加工が得意な鋳造法を選択するなど、適材適所で安定した製品の製造を検討されるといいですね。

ダイカスト製品のご相談については、ぜひお気軽に太陽パーツへご相談ください。

 

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