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金属加工におけるシャーリング加工(せん断加工)の役割って?
シャーリング加工とは、様々な加工機械を使って金属を切断する加工技術で、使用する機械によっては金属を切り抜いたり、細かく切り分けたりする事ができます。
特に金属の板を使った加工では、大きな一枚の金属板から加工に必要な大きさの板にするための、材料の切り分けなどを行ったりするのに役立っています。
代表的なシャーリング加工の機械は板金の機械で、台の上下に金属を切断するための刃がついていて、ハサミのように上下から挟み込んで金属を切断していきます。
この時注意したいのは、上下についている刃と刃の隙間が大きければ大きいほど、切断面のダレやバリのかえりが大きくなるので、隙間をできるだけ小さくできるよう調節する必要があります。
金属板の部品加工においては、よくコンターを使って切り抜きなどを行いますが、切り抜きする形状が直線で切断しやすい形状のものならコンターを使って作業をする機会も多いようです。
このようにシャーリング加工というのは、部品を製造するための材料の切り出しをしたり、ある程度完成に近い形状に切り抜くという役割を持っています。
シャーリング加工をする事によって、次の工程にかかる時間を短縮する事ができますし、材料の切り出しを依頼する手間とコストを削減する事ができるでしょう。
ただし、シャーリング加工は重要な役割を持っていますが、その加工方法ならではの弱点もあるので、注意しなくてはならない事も念頭に入れて加工するといいですね。
刃物は隙間が少ない方が切断面がキレイであるという事、この部分さえ気を付けていれば切り出しの他にも、大量に必要なブランク加工を行う事もできます。
つまりブランク加工や切り出し加工を担うだけでもコストを抑える事ができるというメリットのある加工技術である事は間違いないでしょう。