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押出加工の際に使用される「ビレット」とは【アルミ押出】
ビレットというのは押出加工の時に使用する材料の事を言います。アルミニウムやマグネシウムその他の製品に必要な金属を配合している事もあります。
例えば押出加工を行う場合には、製品に必要な特性から材料の配合を決定し、溶解炉でインゴットを溶かしてそこにマグネシウムなどの金属を配合して調節して、まずは必要な大きさ(太さ)にします。
これをピット鋳込みと言いますが、必要な太さや長さにしたものをビレットといい、押出の材料として利用するために次の工程へと運んでいきます。
次の工程は一番最初のインゴットとマグネシウムや他の金属を混ぜた金属がムラにならないように、熱処理を行ったあとで加工に必要な長さへカットをします。
製品の製造をするときにはビレットを押出機に入れて、熱っしてお餅のような柔らかさにして、ダイスと言われる金型に強い圧力で押し付けて製品の製造を行います。
アルミ押出やアルミ鋳造を行う時のもともとの材料はインゴットと言い、これを加工して作られたのがビレットで、ビレットの多くは円柱形をしていて、多くの場合は製品に必要な金属の配合がしてあるものが多いようです。
余談ですが、日本では押出用のアルミ合金の塊をビレットと言いますが、欧米ではビレットも含めてインゴットという事もあるようです。
だったらインゴットをそのまま押出加工などに使ってもいいのでは? と思う方もいるかもしれませんが、インゴットはボーキサイトからアルミニウムを取り出して固めたものなので、そのまま加工するには向いていないのです。
ちなみにビレットは、押出加工に使われているビレットもあれば鍛造用に作られたビレットもあるのですが、押出加工で使われるビレットは気密性に優れていて加工しやすい特徴を持っています。
さらに加工しやすい大きさになっているので、製品の製造をするときに無駄がなく、スピーディーに製品を作り出す事ができるのです。
押出加工の金型、ビレットや製品の生産について疑問に思う事があれば、太陽パーツにぜひお気軽にお尋ねください。