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硬い金属を加工する放電加工

2018.05.30 【加工について】

金属加工によって世の中にはたくさんの部品や製品が作られています。素材となる金属にもいろいろなタイプがあります。
例えば柔らかい素材で作られているものもあれば、硬いもので作られているものもあります。中にはとても硬い金属で作られているものもありますね。
超硬合金という金属をご存知でしょうか?この金属は一般的な鉄のおよそ2倍もの硬さがある金属で、ダイヤモンドに次ぐ硬さを誇っています。
この金属は何に使われるのかというと、さまざまなものに使われているものなのですが、その中でも『金型』などに多く利用されているのです。
例えばプレス加工などを行う場合の金型ですが、加工する金属と同じ性質の金属で作ると、すぐに金型が壊れてしまいます。
そこで加工する金属よりも硬い超硬合金が使われるわけです。2倍もの硬さがあれば加工する金属に負ける事はまずありませんよね。
ところが、この超硬金属を加工する時に、切削加工で加工をするとなると、難材となってしまうのです。加工するためのツールの方が負けてしまうのです。
ダイヤモンドの次に硬いのですから、加工するのがとても大変な金属なのは当然の事なのです。そこで切削加工で加工をせず『放電加工』で加工する事が多いのですね。

放電加工を簡単に説明すると、電氣の力で金属を加工するという技術です。その温度は6000度に達するため、硬い金属でも簡単に加工する事ができるのです。
加工を行うためには製品の形状をした電極を作ります。その電極を使って電気の力で超硬合金のような硬い金属を加工していくのです。
もしも切削加工で硬い金属を加工すると、どうしてもツールの方が負けてしまうため、キレイな仕上がりにはなりにくいのですが、放電加工なら滑らかな曲線も加工可能です。
放電加工の機械には槽がついていて、その槽の中に超硬金属を設置して加工に必要な液体を満たします。そして電極を金属に接触させ放電の力で加工をしていきます。
もちろん槽を使わない放電加工もあります。ワイヤを使ったワイヤ放電という技術もあります。こちらも硬い金属であってもキレイに加工する事が可能です。
ただし放電加工にもデメリットはあります。それは電極も同じように消耗してしまうという事です。大量生産に向かないのはここがネックになるからです。
それでも今では電極が消耗しないような加工技術もありますので問題はありません。

太陽パーツでは放電加工によって硬い金属の加工も行っています。硬い金属で金型を作りたい時にはお気軽にご相談ください。

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