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アルミが押出技術と相性が良い理由
アルミ押出の技術は長材を作る時に適した加工技術です。
まず押出ってなに?と疑問に思う方に簡単に説明をすると、ところてんのように容器の中に材料を入れて後ろから押して別の形に製品を生産する技術です。
ただしその加工をアルミ合金を使って行います。押出で生産される製品の形状は「ダイス」と言われる型の形に製造されます。筒状のものや建具のような形状など様々な形に製造する事が可能です。
押出に使われる材料ですがアルミ合金を使います。なぜアルミ合金が使われるのかというと、柔らかく軽く強い製品が作れるという点と、表面処理をしやすいという点、そして比較的低温で加工が可能という特性があるからです。
アルミ押出での製品の生産ですが、ダイスと言われる金型におよそ500度の熱で柔らかくしたアルミ合金を高い圧力で押し込んで加工していきます。
この時の製品の長さはおよそ30m~50mです。これを冷やして固めるのですが、製品が長いため反りやゆがみなどが生じます。これは冷える時間が均一ではないからです。
そのため両端を引っ張って反りやゆがみを強制するのです。冷えた製品は3m~6mほどの長さにカットされ、焼き戻しをするためにテンパー炉という炉に入れて強度を高めます。
アルミというのは錆びませんが、実はアルミニウムは薄い酸化被膜に覆われています。耐食性に優れた素材なのですね。この耐久性をさらに高め美しい仕上がりにするために表面処理を行うのです。
この処理を「アルマイト」と言います。アルマイトは陽極酸化皮膜処理の事ですが、この処理をする事でさらに耐食性が高まるものなのです。もちろん装飾の意味もあります。
アルマイト処理を行った後に、封孔処理というアルマイト後にできる小さな孔をふさぐための処理を行ったり、電界着色を行って着色する事も可能です。
他の金属だと柔らかくなる温度が高かったりするので、ダイスを使った加工には不向きなのです。これがアルミ合金が押出に使われる大きな理由となっているのです。
また、アルミはコストパフォーマンスも非常に良くリサイクル性も高い事も適しているのですね。
太陽パーツではアルミ押出技術を使った製品の生産を迅速に行っています。短納期であっても可能な限り対応できるよう努力をしています。
もしアルミ押出の技術で製品の生産を検討しているのなら、ぜひ太陽パーツへお気軽にご相談ください。