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優れた寸法精度の製品 ~ダイカストの歴史~
アルミダイカストは非常に歴史が古い金属加工技術です。発明されてから様々な技術の進歩の結果、現代の私たちの豊かな暮らしを支えてくれる製造方法の一つです。
今回は、アルミダイカストの優れた寸法精度や歴史についてをわかりやすくお話いたします。
アルミダイカストは優れた寸法精度の製品の生産に向いています。溶けたアルミ合金を金型に流し込み、冷やして固める事ができる技術です。
一度に大量の部品の生産が可能です。金型の寸法精度が非常に高いため薄肉の製品や、複雑な製品の生産が可能となっているだけではなく、部品を埋め込んで二次加工を極力抑えた製品の生産も可能です。
そもそもダイカスト技術が誕生したのは1838年のアメリカです。デビッド・ブルースという人物が、ダイカスト活字を製品化しました。金属を使った印刷機が登場したわけです。
日本でも金属で作られたハンコのようなもので、印刷物を作っていた時代がありましたが、ダイカスト活字もそれと似たようなものですね。ちなみに日本では現在の毎日新聞がダイカスト活字で新聞を作っていたようです。
アメリカで開発されたダイカストが日本にやってきたのは明治43年の事でした。それから7年後の大正6年にようやくダイカスト製造が行われるようになったのです。
その4年後には初の国産ダイカストマシンが登場しました。それから5年後に戦争が勃発して、ダイカストマシンは軍需産業で活用されるようになったのですね。
戦後は生活用品の生産が行われたりしていましたが、技術の進歩によって徐々に家電製品や自動車部品の生産が行われるようになります。これもすべて金型の進歩が目覚ましかったからでしょう。
もちろんダイカストマシンそのものの研究や開発が行われて安定した生産ができるようになり、昭和59年には生産量が50万トンを突破し、昭和63年にはコンピュータ制御のできるマシンが開発されました。
平成18年にはダイカスト生産量が100万トンを突破するなど、ダイカストは私たち人間の生活に欠かすことができないものになったのです。
現在アルミダイカストで生産されている製品は、自動車部品をはじめ家電製品や事務用品、日用品や玩具に至るまで数えきれないほどの部品の生産に携わっております。
その陰にはやはり金型の寸法精度の向上が大きく関係しています。寸法精度の高い製品でアルミ合金を使用するならダイカスト技術がおすすめです。
太陽パーツでは寸法精度の高い金型に自信があります。さらに小ロットでも対応できる強みがあります。ぜひ太陽パーツへお気軽にご相談ください。