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切削工具に用いられるダイヤモンド焼結体とは?

2019.03.12 【切削加工】

ダイヤモンド焼結体は切削工具などの先端に取り付けて使用する、刃物の一種として使われていますが、ダイヤモンド焼結体って何だろう?と思う方もおられると思うので簡単に説明いたします。
ダイヤモンド焼結体というのはダイヤモンドの結晶(細かい粒のもの)を金属、セラミックなどの粉と一緒に焼いて固めたものの事を言います。別名でPCDという言い方をする事もありますね。
PDCというのはポリ クリスタルライン ダイヤモンド(Pory crystalline diamond)の頭文字をとったものです。ダイヤモンドの小さな結晶を金属やセラミックなどと一緒に混ぜで高温高圧で焼き上げる事で作られています。

非常に硬いだけではなくきわめて強度に優れているため、切削加工を行う時のチップや刃物の先端にコーティングのように取り付けて使う事が多いです。
お察しの通り、ダイヤモンドの比率が高ければ高いほど硬度や強度は高いのですが、ダイヤモンドだけだとどれだけ高温高圧で加工しても多結晶化しにくいという問題があります。
より寸法精度が高い製品の加工を行う時に、ダイヤモンド焼結体を使って加工を行いますが、実はダイヤモンドの比率によってダイヤモンド焼結体にも違いがあるので注意しなくてはならないでしょう。
例えば、よく外形などの仕上げに使われるダイヤモンド砥石ですが、実はこれも広い意味ではダイヤモンド焼結体に含まれるのですが、正式には違うものです。
ダイヤモンド砥石の場合はバインダーというつなぎの金属部分が多いので、硬さや強度もダイヤモンド焼結体には劣ります。ただダイヤモンド焼結体よりも容易に作る事はできます。
ダイヤモンド焼結体で切削用の刃物を作る時には、ダイヤモンド砥石を使って加工されるのですが、PCDは大変硬度が高く加工がしにくい素材なので、必要な形状に加工するのはとても大変な仕事なのは言うまでもありません。

ちなみにPCD加工を行う時のダイヤモンド砥石には『ビトリファイド』という硬度の高いバインダーを使って作られた砥石を使って加工を行います。
これらの加工を施されたツールは、非常に高価である事は変わりありませんが、その分寸法精度の高い製品を作る事ができるので、金型の製作を行う時などにも大活躍しています。

太陽パーツでは金型の製造や微細加工などにも力を入れています。金型の事や研磨の事などお尋ねになりたい事がありましたら、ぜひお気軽にお問合せください。

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