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旋盤加工において重要な3つの要素~②~
前回に引き続き旋盤加工についてご紹介させて頂きます。重要なポイントの二つ目は切込みの量です。一度に多くの切込みにしてしまうと負担がかかってしまいます。チップやバイトにも安全な切込み量というのがありますので、安全に切削できる切込み量になるよう設定する必要があります。
また、切込み量が多く回転速度が速いと摩擦が大きくなるので、熱が発生しやすくなるので焼き付けを起こしてしまったり、トルクが足らなくて機械自体に負担がかかってしまう事があります。
三つ目のポイントとしては送りです。送りは削る速度です。1秒間にどのくらいの速度で削っていくのかも非常に重要です。送りが速いとねじ切りのように目が粗くなってしまいます。
当然負担がかかって素材に刃物が食い込んでしまい、ケガやチャックから材料が外れる危険が伴います。
旋盤加工で切削加工を行う時には、この三つの要素をしっかりと考慮し、最適な回転数、切込み量、そして送りで製品の作成を行わなくてはならないのです。
大変難しいかもしれませんが、実は素材によって最適な回転数、切込み量、送りは変わります。だから熟練した技術や経験が関係してくる職種でもあるのですね。
ただ、最近ではこれらの危険を回避する技術もあります。それはCADなどを使ってコンピュータでプログラミングを行う事です。
そして現在ではプログラミングの進化によって難しかった加工もスムーズに行われるようになっているのです。
旋盤加工では外形だけではなく内径の加工も行えます。それぞれの切削に適したバイトやチップなどの開発によって、加工しにくかった素材も比較的楽に加工ができるようになったのも事実です。
最近では旋盤加工を行いながらフライス加工も可能となった、多軸加工機などの開発によってワンチャックで全ての加工が完成する技術の開発などによって、より複雑な形状の製品の作成も可能となったのです。旋盤加工の事ならぜひ太陽パーツへお気軽にご相談ください。