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金型の損傷を防止する表面処理技術とは?【ダイカスト】

2019.06.28 【ダイカスト】

ダイカストは優れた生産能力の金属加工技術の一つです。加工方法は金型に溶けた金属を圧入します。金型の中で冷えて製品の生産を行う鋳造技術がダイカスト技術です。
ダイカストで生産された製品は滑らかな鋳肌で、仕上げ処理がしやすく高い寸法精度の部品を短時間に大量に生産できるため、現在では多くの製品にダイカスト製品が活用されています。

継ぎ目を最低限に抑える事ができるため、非常に丈夫な部品の生産が可能なので、自動車部品や航空機などの安全性が必要なものに利用されています。さらにダイカストで使う材料はアルミが多いです。
アルミは丈夫で軽くて加工がしやすく腐食に強いなど、メリットの非常に高い金属です。もう一つのメリットは溶融温度が他の金属に比べると低い事もあげられます。
なぜ溶融温度が低い方が良いのかというと、ダイカストの金型は金属でできています。熱に強いとはいっても金属ですから使っているうちに傷んできてしまうわけです。
そこで考えられたのが金型の『高度化技術』です。金型の損傷を防止するために行われる処理技術で、金型の表面に損傷防止のための処理を行います。処理する事によって金型の寿命を伸ばす事ができるのです。

そもそもダイカストの金型は硬い素材を使用し、熱処理を行って最適化を行う事で作られますが、実はそれだけでは十分な寿命を得る事はできないのです。そこで表面処理を行うわけです。
金型の損傷を防止するための表面処理には『拡散法』と『コーティング法』があります。
拡散法とは金型表面から元素を拡散させて浸透させる事で表面部分の質を改善する方法です。窒化処理はその中でも最も多く使われている方法なのです。
高度を高くすることができたり残留応力を拡散できるという効果があり、ひずみや変形が少なく済むというメリットがあります。
コーティング法というのは材料となる合金との反応性が少ないため、硬質や熱安定性の高い皮膜を金型表面に形成させます。
どちらの方法も生産する製品の素材などに応じて処理方法を選びます。金型の寿命が長くなるだけではなく製品の質の向上にもつながるというメリットがあります。

太陽パーツではダイカストの金型の製造を行っています。コストをかなり軽減させるエコダイカストをはじめ、お客様のご要望にお応えしております。ダイカストの事でお悩みなら一度太陽パーツへお気軽にご相談ください。

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