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金属の「塑性加工法」の種類 ~1~
2019.12.16
【加工について】
金属に何等かの力を加えると変形します。変形した金属にかかっていた力を外しても、金属の性質上元の形状には戻りません。
この特性を利用した加工技術を『塑性加工法』と言います。
例えば手で金属の板や棒を曲げる加工も塑性加工の一種ですが、このように金属の性質を利用した塑性加工法は一つではなく何種類か存在しています。
今回は塑性加工法の種類についてを簡単にご説明いたします。
塑性加工の代表的なものに鍛造があります。鍛造というのは叩くなどの力を加える事で金属素材の形状を加工していく技法です。職人が金づちを使って加工するものもありますが、金型などを使って加工するプレス加工や板金加工などもあります。
他にも曲げ加工という加工もあります。この加工方法は金属の板などの素材に圧力をかけて曲げる事で必要な形状に加工する方法です。
他にもせん断加工といって刃物のような金型に挟んで切断する加工もありますね。
板金加工で穴あけを行う時などに使用する汎用金型を使って加工を行います。
他にも必要な形状をした金型の間に金属の板を挟んで圧力をかける加工法もあります。
プレス加工などがこれにあたります。
近年では金型の精度が高くなっているのと、高速で製品の加工ができるプレス加工は、自動車用部品や家庭用家電製品の部品、おもちゃやパソコンや周辺機器などの部品の製造にも利用されています。
~2~へ続く