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軽くて強い!アルミニウムとマグネシウムの特性 ~1~
2019.12.26
【加工について】
金属というと鉄などの鋼を想像する方も多いかもしれませんが、近年では鋼などの素材よりもアルミニウムやマグネシウムなどを使った製品が多く使われるようになっていますね。
でもどうしてアルミニウムやマグネシウムが多く利用されるようになったのでしょうか?
今回はアルミニウムとマグネシウムの特性についてご紹介いたします。
【アルミニウムとマグネシウムの特性】
マグネシウムの特性は何といっても『軽さ』にあります。金属の重さは『比重』で測りますが、マグネシウムの比重はおよそ1.7です。この数字は現在使われている数ある金属の中でも最軽量です。
ちなみにマグネシウムはアルミニウムに比べても軽い特性を持っています。鉄と比べてみると鉄の比重がおよそ7.85なのでおよそ4分の1以下です。
とても軽い事がわかります。
これだけ軽いのに鋼と比べると比強度や比剛性が高いので、同じサイズで製品を作っても強度が圧倒的に高いのです。つまり薄肉の製品に加工したとしても強度が鋼よりも高いという事になります。
さらに非磁性体であるため磁力に影響される事がありません。つまり電子機器など磁力に弱い製品の部品を作るのに適しているのです。また放熱性に優れているためこもった熱を効率的に発散させる力があります。
しかも電気伝導性が非常に高いため、電気を良く通して熱を放出するので電線などに活用されるようになり、近年では銅よりもアルミニウムやマグネシウムを使った電線が主流となっているのです。
~2~へ続く