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ダイカストと鋳造法の違いについて・・・
ダイカストは様々な製品を生産します。日本だけではなく世界中で多用されている生産技術で、優れた生産性を誇っている製造方法として知られています。
金型を使って製品の生産をする方法はダイカストだけではありません。他にも同じように金型を使用して製品の生産を行う技術もあります。
その中から今回は鋳造とダイカストの違いをご紹介いたします。
ダイカストは金型(ダイ)にキャスト(圧入・投げる)して製品を製造します。一方鋳造法というのは何かというと、やはり金型を作ってそこに溶けた材料を流して固めて製品の製造を行います。
この二つは金型に材料を流していれて冷やして固めるというやり方は全く同じですが、決定的な違いがいくつかあります。その一つが圧をかけるかかけないかです。
ダイカストでは溶けた材料を金型に流し込むのは同じですが、圧力をかけて製品を固めたり圧をかけて金型に射出したりしますが、一方で鋳造というのは圧をかけずに流し込んで固まったら製品を取り出します。
鋳造法に代表される砂型の場合、一度使った金型は製品を取り出す時に壊してしまいますが、ダイカストでは金型を一度で壊してしまう事はなく、繰り返し寿命がくるまで使い続ける事ができます。
また、鋳造法では鋼材など溶融温度が高い金属の製品を作成できますが、ダイカストでは溶融温度が高い金属の製品を生産すると、金型が破損してしまうので溶融温度が低いアルミ合金、亜鉛合金、マグネシウム合金などが中心です。
鋳造法とダイカストにはご紹介したような違いはありますが、どちらも鋳造技術には変わりありません。言ってみればダイカストは鋳造法の一つなのです。
製品の性質やどのような素材を使うのか、また生産する部品の大きさなどによって、数ある鋳造技術の中から最適な製造方法を選択する事が大事ですね。
太陽パーツではたくさんある鋳造技術の中から、最適な製造方法で製品の生産を行います。お気軽に太陽パーツへご相談ください。