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日々進化を遂げる鋳造技術について【ダイカスト】

2020.06.30 【ダイカスト】

我々の暮らしを便利にする数多くの発明品のほとんどの部品に鋳造技術が生かされているのをご存知でしょうか。もちろん毎日使っている製品を見ただけではどのような部品が使われているのかは見えないのでご存知ない方もいらっしゃるかもしれません。

例をあげれば自動車はとても便利な移動手段ですが、自動車やバイクなどの部品の多くは実は鋳造技術で生産された部品が数多く使われています。それだけではなくほとんどの家電製品にも使われているのです。

今回は具体的に鋳造技術とは何か?どのような製品の生産に向いているのかや重要性についてご紹介するとともに、進化し続ける鋳造技術についてお話いたします。
鋳造技術は紀元前4000千年前から使われている技術です。型を作ってその型の中に溶かした金属を流しいれます。金属は少しずつ冷えて固まっていきますが、冷えた時には型と同じ形状に変形するのです。
この金属の特性を活かすのに鋳造技術は非常に長けた技術です。大昔から火を使って物を燃やすということはできましたから、削るよりも非常に容易で金属を溶かすことができれば誰にでもできる加工技術でした。
鋳造技術の良さは型があれば何度でも同じ製品を作ることができるという点です。しかも金属は他の素材よりも丈夫で壊れにくいので現代まで受け継がれてきた技術なのです。
もちろん昔は加工できる金属の種類はそれほど多くはありませんでしたが、近年では技術の進歩によって溶かすことができる金属の種類も増えていきました。これも技術の進歩の賜物です。

また、昔の型とは違って現代では金型といって溶けにくい金属(溶融温度の高い金属)を使うことによって、何万個という大量の製品の生産を可能にしました。
といっても全ての金属を原料として使うことはできませんが、現代では「鉄」「銅」「鋼」「チタン合金」「アルミ合金」など多岐にわたります。これも技術の進歩のおかげですね。
ところで鋳造技術にもいくつかの加工方法があります。例えば砂で作った型を使う「砂型鋳造」金属の型を使った「ダイカスト鋳造」そして寸法精度が高く見た目の美しさもある「ロストワックス鋳造」「遠心鋳造法」などがあります。

何を選ぶかは生産する部品の用途によって決まりますが、その中でもダイカスト技術は精度の高い製品を大量生産するのに向いた生産技術です。
鋳造技術で生産された製品の良さは何といっても強度が高いという点、そして大量生産が可能であるという点、さらに素材の特性を活かせるという点でしょう。
これに加えて近年ではより複雑で、より薄肉の製品の生産が可能となりました。これらのメリットがあるため、多くの部品の生産が鋳造技術によって行われているのですね。

ただしとても優れた技術である鋳造技術でも、全くデメリットが無いわけではありません。例えば金型が非常に高額であるというのがありますが、生産数が少ないと一個あたりの価格が高くなります。
なので大量生産に向いた技術であるという点、そして巻き込みや割れや亀裂が生じたり、ひけ巣という製品の内部に空洞ができてしまうというケースもあります。
他には金型の技術があまり良くないと寸法精度が出ないケースもあるようです。しかしながらこれらのデメリットがあっても鋳造技術の利用が増加しているのも事実です。

もちろん将来的にも技術は進化していくでしょう。太陽パーツではダイカストでの部品生産はもちろんですが、精度の高い金型の優れた加工技術と経験があります。
今後ダイカストでの製品の生産を検討しているという場合には、ぜひ一度太陽パーツのウェブサイトをご覧になり、連絡をしていただければさらなる細かいご説明をいたしますので、ぜひお気軽にご連絡くださいませ。

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