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プレス加工で難しいとされる「絞り加工」って?
プレス加工は金属の板を金型で挟んで圧力を加え、金型の形を転写して部品の製造を行う加工技術です。プレス加工にはパンチングやせん断といった加工もありますが、特に難しいのは絞り加工です。
プレス加工においての絞り加工とは、金型で材料を挟み込み圧力をかけて転写するのは同じですが、金型の形はより複雑になっており、金型の精度と加工技術が必要になるのです。
絞り加工には「深絞り成形」「張り出し成形」「伸びフランジ成形」「曲げ成形」という成型方法があります。形はそれほど複雑ではないかもしれませんが、この4つの形状を組み合わせる事も可能です。
二つ以上の組み合わせをする事によって、より複雑な製品を作る事が可能となるのですが、一方で複雑化すればするほど加工は難しくなっていきます。
なぜならば、絞り加工は伸びる方向や縮む方向を計算して材料を選ぶ必要があったり、複雑で精密な金型を作る必要が出てきます。
当然製品の深さによっても難しさが変わってきます。深ければ深いほど製品は肉薄になっていきますし、コーナーなどの部分は薄く弱くなっていく事が予想されます。
1度で加工した方がいいのか、それとも工程数をわけて加工するのかについても緻密に計算しなくてはならないでしょう。ブランクの時の体積と絞り加工をする時の体積についても計算する必要があるのです。
そのため金型の構造には十分気を付けなくてはなりません。また、一度に絞れる深さには限界があるため、より深い製品を作るためには何回かに分けて完成させるのです。
つまり金型の数も工程の回数が増えればそれだけ多くなります。さらにプレス機械の性能も必要になります。構造上どうしてもパンチ(金型)で板を押します。
何も対策しないまま成形すれば、しわや割れや傷などが起こりやすく、精度の高い製品は作りにくくなってしまいます。そのため摩擦保持効果を行い、しわや割れに表面の傷を抑えるのです。
つまりプレス加工で精度の高い製品を作りたいのならば、精度の高い金型を作る必要があるのです。
太陽パーツではプレス加工のための精度の高い金型の製作と、製品の生産に自信があります。コストの削減や生産リスクの減少を希望しているのであれば、ぜひ太陽パーツへご相談ください。