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プレス加工と精密プレス加工にはどんな違いがあるの?

2018.10.18 【プレス加工】

プレス加工と精密プレス加工、この二つの加工方法は同じように金型を使って金属の板を加工する技術ですが、この二つの違いは加工方法の名前を聞いただけではよくわかりません。
どのような違いがあるのか、加工方法に違いがあるものなのか、この二つの加工技術の違いをわかりやすくご説明いたします。

【プレス加工】
まずはプレス加工です。プレス加工は金型を使って加工する技術ですが、金属板を金型のオス型とメス型で挟み込んで、高い圧力で金型の形状を転写するという加工技術です。
金型の間に金属板を挟み加工するこの工程を、数秒間の間に行う事ができるため、製品を高速で生産する事が可能な技術ですので、大量生産に向いた加工技術の一種です。
大きな金型を使って製品を生産する事が可能なので、自動車のパーツなどの生産にも利用されています。ほかにも家電製品のカバーなどの生産、部品の生産などにも利用されている加工技術です。
機械加工を行う仕事をされた方ならどなたでもご覧になる、加工機械のフレーム部分もプレス加工で作られています。ただ、プレス加工では機械や家電製品そして自動車部品の中でも外側の部分が作られています。
精度が厳しくない一般的な部品を大量生産するのに最適な加工技術なため、広い分野で活躍している加工技術なのです。

【精密プレス加工】
一方で精密プレス加工とはどのような加工技術なのかというと、同じように金型を使って製品の加工を行う技術なのは同じです。精密プレス加工の金型はプレス加工用の金型とは作り方が違います。
金型の素材はステンレスや金型用として広く使われているSKDのほかに、タングステンや超硬やグラファイト、セラミックやモリブデン、クロムなどの特殊な材料を使って作られています。
加工性の向上だけではなく加工難易度の高い製品を作るのに必要な製品の加工を行うためです。そのため、精密プレス加工の金型を作る時には3D CADを使って設計するだけではありません。
CAE解析というコンピュータ上で疑似的に製品を作り、設計上の問題がないかどうかを確認しながら作ります。解析で問題が無ければ金型を製造して実際の製品の生産を行うのです。
実際に精密プレス加工の金型を作る時には、マシニングセンターや放電加工、さらにはワイヤー放電などを使って作られるのですが、仕上げとして研磨加工を行ってより精度の高い金型になります。
つまり一般的なプレス加工と精密プレス加工の決定的な違いは、金型の材料、設計方法、シミュレーション、金型の製造の違いでもあるのです。
もしより精度の高い製品をプレス加工技術で生産したいと思うのならば、精密プレス加工で生産を検討されると良いでしょう。

太陽パーツでは高い技術と長年の経験で、お客様の求める製品の生産を実現いたします。お気軽にご相談ください。

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