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プレス加工に必要な「金型」について
プレス加工は板金を使って様々な製品を生産する加工技術です。
プレス加工は生産性が高く大量生産に向いた加工技術です。
なぜ高い生産性があるのかというと、それは金型を用いて同じ製品を加工する事ができるからです。
今回はプレス加工に欠かす事ができない『金型』についてをご紹介いたします。
まずプレス加工はどのようにして生産されるのかというと、プレス加工は加工機械に金型を取り付けて、金属の板を金型で挟み込んで製品をつくる塑性加工の一種です。
薄い金属の板を挟んで高圧で製品を生産するので、当然ですがプレス加工の金型は凹凸で対となっています。金型の形状は生産する製品によって違いますが、構造的にはどの金型も同じ条件を持っていなくてはなりません。
それは金型を使用する時の位置決めができて、製品の生産が行われた後には製品を確実に傷つけずに取り出せるかどうかです。
この2つの条件は最低限必要な条件なので、製品によって工程が増える減るについては製品によって変わります。
ところでプレス加工に金型はどうして必要なのか?
その理由は製品を大量生産する必要があるという点、そして少しでも早く製品の生産をしたい、さらに環境に配慮した製品の生産をしたい、そして製品の精度が均一である事などが望まれるからです。
例えば他の加工技術と比べてみますと、切削加工を行う場合ですが製品の美しさ、精度の高さなどは確かにクリアができるかもしれませんが、短納期で大量生産はできても環境に配慮した生産技術とは言いにくいかもしれません。
部品を組み立てた時の全体の重量を軽くするために、薄肉の製品を生産する時に切削加工だと大量の切りくずが出てしまいます。しかも残念ながら切削加工の切りくずはリサイクルが難しいです。これをプレス加工にすれば初めから板金で加工ができるのでエコなモノづくりができるわけです。
金型を使えば同じ寸法精度の製品を短時間に大量生産する事が可能です。こうした理由からプレス加工はとても重宝する加工技術なのです。
また、プレス加工の金型の精度が上がっているので、これまではプレスでは難しかった精密部品の生産も可能となりました。