ブログ
精密プレス加工の特徴とメリット
プレス加工の中で精密プレス加工という加工方法があるのをご存知でしょうか? プレス加工とはどこがどのように違うのかなど、わからない事も多いのではないでしょうか。
そこで今回は精密プレス加工とはいったいどのような加工方法なのかについてや、精密プレス加工の特徴について、できるだけ詳しく説明いたします。
【精密プレス加工はパンチ加工!】
プレス加工というと上下に設置した金型の間に、金属の板を挟んで圧力をかけて金型と同じ形状に製品を製造する加工方法ですが、精密プレス加工は一般的なプレス加工とはちょっと違います。
精密プレス加工というのはプレス加工の中でもパンチ加工の事で、同じように金型を使って板状の金属を挟み込んで製品を製造するのですが、使用する金型は抜型といって金属を挟んでその形状に抜き取る加工をする加工方法です。
ちょっとわかりいくいと感じた方は、クッキーの抜き方を想像していただくとわかりやすいです。
クッキーの生地を抜き方で押すと、その形通りに生地を切り出す事ができますよね? あれを金属の板で抜き取るのが精密プレス加工なのです。
【精密プレスの特徴】
加工する事ができる素材は金属の板だけではありません。例えばプラスチックなどの素材などの加工も可能で、厚みが2mmくらいまでの厚みがあれば打ち抜き加工が可能です。
金属でなくても加工をする事ができるのもメリットですが、作った製品の精度の高さも特徴の一つですし、不良が出にくいというのもメリットだと言えるでしょう。
製品は低コストである事も大きなメリットであると言えるでしょう。さらにプレス加工というと小ロットの加工には向いていないと考えられていますが、精密プレス加工では小ロットにも対応する事が可能です。
そのため試作品を作りたいという場合にもスピーディーに対応する事が可能です。
【精密プレス加工でできる製品について】
シート状のものだったら比較的どんな形状の製品でも生産する事が可能で、パソコンやカメラなどに使うシート状の部品や、自動車や工業用の部品などに使われている製品の生産にも向いています。
最近ではインテリア関係の部品の製造などにも利用されている加工方法です。シートやシール状の製品の加工にも向いていますし、反射板などのような製品の加工にも適しています。
建材や製品の固定テープなどの製造も可能です。また、電磁波シールド材など薄くて特殊な機能材の加工も可能であるため、あらゆる分野の製品の加工が可能であると言えるでしょう。
しかも抜き方の作り方によっては大量生産にも向いている加工です。
いかがだったでしょうか? 精密プレス加工がどのような加工方法なのかや、どんなメリットがあるのかなどについてを簡単ではありますが説明いたしました。
精密プレス加工は薄いシート状の製品の加工には適している加工法です。金型も複雑で手で切り抜きにくい製品でも容易に生産する事が可能な技術なのです。
太陽パーツでは精密プレス加工についても金型についても力を入れています。製品の生産の事でお悩みの方はぜひ太陽パーツへお気軽にご相談ください。