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プレス加工と鍛造加工はどう違う?
プレス加工と鍛造加工は同じように金型を使って加工をするので、何となく同じような加工技術なのかな? と想像される方もいらっしゃるかもしれません。
でも実際に加工方法を比べてみると違いがはっきりとわかります。プレス加工というのは塑性加工という加工技術であり、鍛造加工のように溶けた金属を使って加工するのではありません。
塑性加工というのはどういう加工なのかというと、強い力で金型に押し付けて形を作る加工技術で、金属がもとに戻らない性質を利用した加工方法なのです。
もちろん鍛造加工というのも強い力で金属の形状を変える加工なので、外側から見たら同じ加工に見えてしまうでしょう。
鍛造加工というのはどのような加工なのかというと、素材である金属を金型に押し付けて形を変形させる加工技術です。これだけだと同じ加工のように感じますね。
鍛造に用いられる金属の素材は塊である事や金属を熱した状態で加工する、いわゆる熱した金属を叩いて鍛えるという加工方法なので、プレスとは明らかに違う加工方法なのです。
一方プレス加工はというと、薄い金属の板を上下に取り付けた金型で挟み込み、圧力をかけて金型の形状を転写していきます。熱した金属を加工するのではありません。
さらにプレス加工では薄い金属板を「切る」「曲げる」「絞る」という加工ができます。穴あけは切るに分類されますね。
もちろん同じような加工になるので双方ともよく使われる技術ですが、どちらか優れているという事ではなく、作る製品の厚みによってどちらで加工するかを決める事が多いようです。
例えば肉薄な製品を作りたいのならばプレス加工で加工を行い、肉厚な製品を必要としているのなら鍛造加工を行うといった感じですね。
どちらも優れた加工技術なのですが、優れた製品を作るには『金型』が非常に重要になります。また大量生産が可能な加工技術なので、コスト削減を検討しているのなら利用価値が高い加工技術です。
太陽パーツではプレス加工や鍛造加工に使用する金型を、ご要望に沿えるように製作しています。製品精度を上げたいと考えているのならばお気軽にご相談ください。