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生活に欠かせない製品作りを支える板金加工~②~
今回も前回に引き続き、板金加工についてを詳しくご紹介いたします。
さて、板金加工は塑性加工の一つですが、板金加工にも人が手で加工を行う「手加工板金」と機械で製品を作る「機械板金」とに分けられます。
手加工板金は皆さんがイメージしやすい人の手で叩いて形を作るか加工技術で、自動車板金や打ち出し板金、そして建築板金が含まれています。
人の手で様々な形の金づちのような工具を使って、裏側にアテバンと言われるものを当てて叩いて形を整えるやり方です。
機械板金は金型を機械に設置して、高い圧をかけて「切断加工」「抜き加工」「曲げ加工」「絞り加工」ができます。
もちろんそれぞれの加工に使われる機械は全く別ものです。例えばカットする時、上から圧をかけて加工するパンチプレスで切断しますがダレが出る事があります。
ダレが出ても構わない製品は問題ありませんが、そうではない製品を作る時にはレーザーカットなどを使って加工します。
さらに製品を曲げる必要があるケースでは、ベンディングマシンという板金加工の機械を使って曲げ加工を行うのです。このように板金加工にも形状によってさまざまな加工機械が必要になるのです。
ただし板金加工とプレス加工はとても良く似ています。全く同じ加工技術ではないのですね。利用されている金型も板金加工は他の生産方法とは異なる点があります。
その代表的なものは加工者に技術や経験が必要になるという点です。板金加工は汎用金型という金型を多く使って加工します。
そのため大量生産を行うのには向いていないかもしれません。ただし金型の生産にかかる費用は安く、作業に入るまでの時間も短いというメリットがあります。
比較的大きな形状であっても加工しやすく材料を選ばないのもメリットでしょう。こうした背景から板金加工はどちらかというと大量生産ではなく、多品種を少しずつ生産するのに向いている加工技術だと言えるでしょう。
太陽パーツでは板金加工やプレス加工、ダイカスト、押出などを駆使してお客様に最適な製品を生産いたします。金型の生産から行っていますのでお気軽にご相談ください。
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