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石膏鋳造
2021.05.26
【石膏鋳物】
今回は医療機器メーカーさんからロボット部品のご相談をいただきました。
この部品はアンダーカット形状のあるロボットのアームの部分に使われます。
一番の課題は、短納期で金型をつくり、肉厚の形状で巣穴を少なく出来るかというところでした。
高圧で射出する製法だと、鋳物ではどうしても巣が発生しやすいのです。
そこを低圧の鋳造が可能な「石膏鋳造」提案し、試作から量産まで対応させて頂けました。
通常の金型では薄肉の部分は湯流れが難しいため、1mmの肉厚になりますが、
太陽パーツでは、最小は0.8mmの薄肉でご提案させてもらっています。
本来、湯流れの悪い薄肉部と肉厚部分との差が大きい偏肉形状は鋳造上は難しいのですが
太陽パーツの鋳造技術で製品化出来ました。
数量は5個という小ロットでも対応可能です。
材質はアルミ・ステン・マグネシウムそして合金も多彩に対応可能となっています。
今回のような、最小0.8mmの薄肉形状から最大300mmの大きな肉厚のものまで鋳造可能です。
石膏鋳造は形状・材質問わず対応が幅広い製法になります。
本来は5個、10個の数量になりますとブロックから削り出すとどうしても高価になってしまうだけでなく
切削の難しいアンダーカットの有る部材でも、石膏鋳造で金型投資して頂くことによって
削り出しの約半値にコストダウンが可能になります。
複雑な形状や数量が少ないために鋳造を諦めて、切削でコストが跳ね上がっているお客様は
ぜひ、「太陽パーツ」にご相談ください!