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VA・VE事例
CASE STUDY

ゲート位置の最適化による湯境・鋳巣欠陥の回避

課題 湯回り
提案効果 品質向上 / 鋳造欠陥回避

Before

お客様より3Dモデルをいただいた段階で、製品の最薄部・末端部に対して溶湯の流れが逆行する方向にゲート(湯口)が設定されていました。ロストワックス鋳造において、ゲート位置は溶湯の充填順序を決定づける最重要要素です。末端部・薄肉部が充填の起点側になると、薄肉部が先に凝固してしまい、後から充填される肉厚部の体積収縮を補う押湯効果が機能しなくなります。その結果、肉厚部に補給溶湯が届かず鋳巣(ひけ巣)が発生するとともに、末端部では湯境(コールドシャット)による未融合欠陥も懸念される状態でした。

After

ゲート位置の最適化による湯境・鋳巣欠陥の回避 製品形状の肉厚分布を分析し、溶湯が「肉厚部→薄肉部・末端部」へと順次充填されるよう、ゲート位置を肉厚部側に移設することをご提案しました。ロストワックス鋳造ではワックスツリーへの方案設計(湯道・ゲート・押湯)の自由度が高く、製品形状を変更することなくゲート位置のみを見直すことが可能です。ゲートを肉厚部側に設けることで、溶湯が薄肉部・末端部に向かって押し出される流れが確立され、充填末端でのガス巻き込みや湯境の発生を抑制できます。さらに押湯との組み合わせにより、肉厚部のひけ巣も同時に解消され、欠陥のない安定した品質の確保につながりました。

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