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VA・VE事例
CASE STUDY

ボス根元の肉厚適正化によるひけ巣欠陥の回避

課題 精度
提案効果 品質向上 / 鋳造欠陥回避

Before

製品にネジ穴用のボス形状が複数設けられていましたが、ボス根元の肉厚が母材肉厚に対して過大に設計されていました(例:母材肉厚3mmに対しボス根元径φ10mm以上)。ロストワックス鋳造において、溶湯凝固時には体積収縮が必ず発生します。ボスのような局部的な厚肉部では、周囲の薄肉部が先に凝固してしまうことで補給溶湯の供給経路が遮断され、厚肉部の内部にひけ巣(収縮孔)が形成されます。ひけ巣は外観からは確認できない内部欠陥であるため、出荷後のタップ加工時に工具折れを引き起こしたり、製品に圧力がかかる用途では圧力漏れの原因となるリスクがありました。

After

ボス根元の肉厚適正化によるひけ巣欠陥の回避 ボス形状に対して2つの設計変更をご提案しました。①ボスの根元部にRを設けて母材への接続部を滑らかにし、肉厚変化を緩やかにすることで補給溶湯が届きやすい形状とする、②ボス内部に中抜き(肉盗み)を加え、母材肉厚との差を縮小することで凝固時の体積収縮量を低減する、という2点です。ロストワックスはアンダーカット形状を含む複雑な内部形状も一体成形可能であるため、ボス内部の中抜き形状もワックスパターン段階から問題なく再現できます。これらの対策により、ボス部へのひけ巣発生を根本から解消し、タップ加工品質の安定と製品信頼性の向上を実現しました。

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