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アルミ押出し製品の製造について
アルミ押出しは、加熱したビレットを押出機に入れ、ピストンを使って非常に強い圧力で押し出します。
その際に、押出加工用の金型であるダイスからトコロテンのように押し出して製造する成形法です。
ちなみにビレットを用意する段階でも様々な工程があります。
ボーキサイトというアルミニウムの原料からアルミナを作り、アルミナを電気分解してアルミ地金を作ります。
そして、アルミ地金と添加物を溶解させ、鋳造炉にアルミニウムの溶湯を流し込んで、押出に用いる円柱状のインゴットにします。そして、熱職を加えた後、インゴットを所定の寸法に切断され、ビレットになります。
このビレットを使ってアルミ押出し成形が行われるのです。押し出された成形品は熱処理や表面処理を加えて完成となります。必要な場合は組立作業も行い納品となります。
そんなアルミ押出しの最大の特長は、複雑な断面でも容易に製造することができる点にあります。また、押出という一度の工程で製造できるため、同じ形状の製品を一度に大量生産することができます。
アルミ押出しによって製造された主な製品は、オートバイのフロントフォークや、フレーム、鉄道車両の床材や自動車の熱交換器等々、様々なものがあります。他にも、住宅建材としてアルミサッシに用いられるなど、用途に合わせた様々な製品を押出しによって製造することが可能です。
もちろん用途に合わせてアルミニウムの種類も選別されています。
添加金属などの割合によって、引張強度や、高温強度、ヤング率、そして耐摩耗性、対焼性などが異なっていたりします。押出成形では、アルミ以外にもマグネシウムを用いたり、チタンや鋼、銅、耐熱合金などを用いる場合もありますが、その中でも特性が生かしやすいアルミニウムが一番多く用いられています。
太陽パーツでもアルミ押出しから製品の組み立てなど、全てを一貫して行っております。
お困り際はぜひお気軽にご相談ください。