ブログ
アルミ押出しの新技術
2013.09.30
【アルミ押し出し】
近年、鉄道車両の高速化が進んでいます。
中でも新幹線車両では高速化のためアルミニウム合金を多く使用した車両の製造が求められるようになっています。そこで、本日は最近のアルミ押出しの新技術に関する業界の情報をお届けします。
例えば、新幹線の高速化を実現するために車両を軽量化する方法としては、3つの方法が考えられます。
【1】構造を変える
【2】材質を変える
【3】内装を変える
この中でももっとも期待されたのが鋼製からアルミニウム合金製へと変更する【2】の材質を変えるという方法です。
しかし、それだけでは求められる軽量化を実現することは出来ません。そのため【1】~【3】の改良を積み重ねることによって車両の軽量化が実現されています。
初期の鋼製車両の構造は、骨組み・台枠などの主要な骨組構造部材で強度を負担していたため車両の重量が重くなっていたのですが、新幹線の車両は外皮張殻構造の導入で、外板が強度を負担する構造材の一部とすることで、車両の重量を軽減する仕組みとなっています。
そのためアルミ押出しの新技術など、アルミニウム合金押出形材を利用することによって、骨材と外板を溶接することなく一体化するという画期的な方法が開発されています。
従来の骨材と外板を溶接していた構造と比べると、押出形材では外板と骨材の接合が不要なので、車両の軽量化に大きく貢献されています。
太陽パーツでもお客様のご要望にお答えした技術、品質、納期での対応を心掛けております。
アルミ押出しにの技術に関するお悩み、納期や小ロットなどに問題をお抱えの際は、お気軽にご相談ください。