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アルミニウムの加工技術について【押出し】【引抜】

2020.06.22 【アルミ押し出し/加工について】

アルミは加工がしやすくとても丈夫な非鉄金属です。溶融温度が低いので一般的な金属よりも低い温度で柔らかくなり、加工がしやすいことから様々な加工技術で製品に加工されています。

その中で『アルミ押出』という加工技術のことはよくご存じの方も多いですが、この技術はアルミを熱して柔らかくしてダイスという金型に押し込んで製品を製造するという技術ですが、建具などの長尺の製品を作るのに優れた技術です。

一方で、同じような形状の製品を生産するのに適しているのが『アルミ引抜き』という加工技術です。アルミ引抜きは押出とは逆にアルミを引っ張って加工する技術で、押出とは違ったメリットがあります。
加工に使用する材料はアルミ押出で使用する材料と同じものを使用します。アルミ押出もアルミ引抜きもどちらも長尺で複雑な形状の製品を加工することができるだけではなく、精度の高い製品を加工することができます。

二つの加工は非常に似ているのですが、アルミ押出で加工する場合は材料を約660.2℃まで温めて加工をしますが、アルミ引抜きで加工する場合は500℃前後まで温めて加工することができます。
約100℃ほど低温で加工ができるので、アルミ押出よりも精度の高い製品であり強度の高い製品を清算できるというメリットがあります。さらにアルミ押出よりも薄肉の製品を生産できるというメリットがあります。

アルミ引抜き加工の場合、加熱温度が低いので温めるための時間が短縮できます。つまり言い換えるとそれだけ製品の加工に時間がかからないので、短納期の製品を生産するのに適した加工技術だといえるでしょう。
メリットが多いアルミ引抜き加工ですが、一般的な長尺で納期がある製品の加工をするならアルミ押出で加工をしても特に問題が起こるわけではありません。
ですが加工温度の低さと断面形状を変える事ができるなど自由度が高く、加工する時の温度が低いのでコスパが良いというメリットがあるので、適材適所で加工方法を選んでみてはいかがでしょうか。

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