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ダイカスト生産を多品種・小ロット・低価格にする製法とは
ダイカスト生産というのを初耳という方も中にはいらっしゃるかもしれませんが、古くから部品製造において幅広く使われてきた生産技術の一つです。ダイカスト生産は溶かした合金を金型に高速充填することで一瞬にして成型することが可能なため、汎用性の高い大量生産が必要な部品製造にはとても適しているのです。
コスト削減に適しているだけでなく、精度は、切削よりも劣りますが、表面加工や金型成型によって高い品質が保たれるようになっている利点が多いため、製造メーカーがダイカスト生産を導入していっているのもそういった点があるためです。また、使用しているアルミ合金については、リサイクル材からできているため、環境に優しい鋳造方法のひとつと言えます。
一方で、汎用性の低い小ロット生産には金型が高額な事から不向きな製法だとも言われています。時流と共にメーカー側もコスト重視することから商品開発には、小ロットの製品が必要とされるようになってきたのです。
太陽パーツは、お客様の課題を具体化していくことにより、このダイカスト生産を小ロットでも可能な製法が出来ないものかと、金型のキャビティ―部のみを入れ替えて製造することが出来るダイカストカセットシステムを度重なる研究の末、開発に成功しました。
開発当初は様々な軌道修正を行いましたが、その試行錯誤の繰り返しを行い、ついには特許製法として確立することが出来ました。高精度の鋳造品を大量生産できるダイカスト生産で太陽パーツはお客様のニーズに応え続けていくことになり、現在まで幅広くご対応していくことになりました。
金型費も従来の約半分にすることで、50個からの小ロットにおけるダイカスト生産が可能になります。
工場内には表面加工も同時に行うため精度も保ったまま小ロットのダイカスト生産も可能です。商品開発の各メーカー様が抱える小ロット生産の部品供給をダイカストカセットシステムで実現する事により、ものづくりの可能性を更に広げてゆき、この難局を一緒に乗り越えて行ければと思っている次第です。