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刃物が決め手の切削加工
2014.08.18
【切削加工】
切削加工に欠かせないのが切削工具です。
旋盤ではバイト、フライス盤では正面フライスやエンドミルなどと呼ばれる工具が必要となります。
この工具は主に金属材料を加工するため、きわめて高い硬度をもつ材料で作られている必要があります。
刃物として使われる材料は鋼としてJISに規定されているのは炭素工具鋼、合金工具鋼、高速度工具鋼の三種類です。昔から使われているものは炭素工具鋼ですが、その後、高速度工具鋼いわゆるハイスが主流になっています。
この工具鋼は鉄が主成分でそれに、タングステン、クロムなどを加えた合金です。
硬いという特性に加え靭性に優れるため、いろいろな改良を重ね現在に至るまで使用され続けています。
そして、もう一つが超硬合金と呼ばれるものです。
これはタングステンを主成分とした焼結合金つまり焼き固められたものです。ハイスを超える硬度をもちハイスでは困難であるとされた焼き入れ後の材料も加工が可能となります。
一般的に超硬合金は非常に硬くきれいな加工面を得ることが可能ですが、反面衝撃に弱いといった欠点があります。
そこで加工が連続切削となる旋盤で使用されることが多くなっています。
他にも刃物材料としてセラミック、ダイヤモンドがありますが、一般的によく使用されるものはハイス、超硬合金です。
刃物も表面に様々なコーティングを施したものが開発され、より長寿命になっています。