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古代からの歴史ある加工法「鋳造」の奥深さ

2017.04.18 【加工について】

金属加工の中でも歴史が古いのは「鋳造」でしょう。鋳造とは金型と言われている型を作って、そこに材料を流し込んで冷やして固めて作る製法です。

最も古くは砂を使った金型による加工で、木型で製品を製作してそれを砂で覆って固め、砂型を作る事になります。
作り方はとてもシンプルで、木型を作って型枠と言われる入れ物にセットし、その上から添加物を混ぜた砂を入れて固めて方を作ります。
固まったら木型を外して砂型が出来上がります。中子をセットするのも比較的簡単で、製品の中心部に空洞が必要な場合には、中子をセットして完成です。
完成した金型に溶けた金属を流し込んで冷やし固めるだけです! とても簡単な方法ですが、古くからこの方法で鋳造製品は作られていたのです。
もちろんダイカスト製品では難しいとされている、大型の製品を作る時には現在でも砂型による鋳造は行われています。
最も最近では鋳造の技術は砂型だけではありません。実は砂型というのは大量生産にはあまり向いていませんので、大量生産をするためにはダイカストという鋳造方法で製品を製造するのです。
ダイカストは名前はちょっと違いますが、鋳造の技術を使った製品の製造方法の一つで、大量生産に向いている製造方法だと言えるでしょう。
昔からある大型の製品の中には、砂型を使って製造しなくてはならないものもあります。例えばマンホールの蓋やポスト、お寺の鐘や大型の暖炉などは砂型で作るのが一般的です。
ところで鋳造の歴史はどのくらい古くからあると思いますか? 実は日本では紀元前300年ころの弥生文化で銅鏡や銅鐸などが砂型を用いて作られたとされているのです。
さらに海外では紀元前4000年頃に発見された発掘品の中から、金や銀を使った製品が見つかり、研究の結果簡単な鋳造技術で作られている事がわかっているのです。
最初は簡素なものばかりでしたが、長い年月を経て現在ではより高い精度の製品を、大量生産するのに利用される技術にまでなったのです。
今後も鋳造の技術は進歩していく事が予想されます。それほど素晴らしい技術だからこそ、古くからずっとなくならず発展してきたのかもしれません。

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