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多機能な工具【エンドミル】で出来る加工

2018.06.11 【加工について】

マシニングセンターやフライス加工で必要不可欠な工具の一つが『エンドミル』です。実はエンドミルはさまざまな使い方ができるマルチ工具だったりするのです。
今回は、エンドミルを使った加工の方法や、エンドミルの基礎知識などをご紹介したいと思います。
エンドミルというのはどのようなツールなのかというと、ドリルに似た形状をした刃物の一つで、主にフライス加工やマシニングセンターで使います。
最近では多軸加工機などでも利用されていますね。このエンドミルはドリルのように穴を開けるために使うのではなく、開けた穴を広げる加工や段差をつけるために使われたりします。
他にも溝を掘る加工にも使われます。ドリルとの違いはドリルは垂直の動きしかできませんが、エンドミルは垂直にも水平にも動かす事が可能です。
自由度が高く面相度も良いため仕上げとして利用するケースも多いのではないでしょうか。
エンドミルで加工を行う時には、いくつか注意しなくてはならない事があります。それはエンドミルを加工対象のどの位置にあてるのかです。
エンドミルは刃物なので高速で回転をしています。回転の方向は時計回りに回転させます。刃がついている方向が決まっているため、時計回りで回転させなくてはなりません。
でも加工をする時には加工対象の前後左右のどこからでも削る事が可能です。4方向から削る事が可能ですが、加工対象の左側を奥に向かって削る事、後方を右方向へ削る事をダウンカットと言います。
逆に切削対象の前を右方向へ向かって切削する事、切削対象の右側を奥に向かって切削する事をアップカットと言うのですが、この二つの切削方法にはそれぞれメリットデメリットがあるのです。
ダウンカットの場合は、刃物が切削対象に食いつくため刃物へのダメージが多く、トルクの低い機械で切削をする場合には、刃物をつかんでいる部分がクルっと回る事があります。
なので力が低い機械の場合はアップカットで切削する事が多くなるのです。
また、刃物の寿命もダウンカットよりも長いというのはメリットだと言えるでしょう。どちらの方が良いのかについては材質や、大きさによっても変わってきます。
加工を行う時の注意点としては、荒削りを行う時の取り代と仕上げ用の取り代を、機械の剛性の事も考えつつ計算すると良いのです。

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