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機械は進化する!複合加工機での加工を行うメリットとは ~その1~
金属加工には現代までに様々な機械が使われてきました。ほんの20年くらい前はNC旋盤やマシニングセンターが最新の加工機械として活躍してきました。
もちろんこれらの加工機械は現代でも様々な場所で活用され、最新の機能を搭載した機械が現在でも作られて活躍しています。その頃の加工のやり方はNC旋盤で加工をして二次加工にマシニングセンターを使ったりしていましたね。
製品によっては現在でも以前と同様の方法で製品の加工が行われていますが、ちょうどその頃くらいから新たに「複合加工機」が登場してきたのです。
複合加工機というのはどんな機械なのかというと、タレット式のNC旋盤に二次加工ができる技術を搭載したタイプと、マシニングセンターなのにレース加工ができる技術を搭載した二つのタイプがあるのです。
それぞれの機械の特徴をご紹介いたしましょう。今回は「NC旋盤ベースの複合加工機」についてお話します。
【NC旋盤ベースの複合加工機】
NC旋盤の特徴である材料をチャッキングした状態で加工を行い、エンドミルやドリルなどを取り付けてカット、側面への加工などを行う事ができるようになっています。
それまではレース加工が終わったら二次加工に出す、二次加工ができるフライスやマシニングセンターで、カットをしたり側面への加工を行うのが一般的でした。
ですがこの方法だと二次加工を行うまでに時間がかかりますので、部品一つ当たりのコストもそれほど安くできないのが現実でした。この問題を解決したのが複合加工機です。
マシニングセンターと同じように加工に必要なツールをいくつも取り付けて加工を行う事ができますので、一度のチャッキングで一次加工と二次加工を一度に行う事が可能となるのです。
これによって余計な時間がかからないだけではなく、一台の機械で加工を行う事ができるため、人件費の削減や省スペースでの加工を可能にしたのです。
次回はマシニングセンターベースの複合機について特徴をお話させていただきます。