太陽パーツ株式会社 機械部品、住設機器の設計・製造

PARTS×SEARCH

どの様な部品の課題をお持ちでしょうか?
素材や加工法などから、類似の事例をご覧頂けます。

× ×

ブログ

【ステンレス加工】は『切削加工』が一番難しい!

2019.10.18 【加工について】

金属は様々な製品に加工されて使用されています。特に切削加工は昔から利用されている加工技術で、あらゆる金属の加工ができるようにはなっていますが、中でも難削材と言われている金属の加工は本当に加工者泣かせな部分があります。

その中にステンレスがありますが、ステンレスというのは実は意外と加工が難しいと言われている金属なのです。今回はその理由についてをわかりやすく簡潔にお話いたします。

ステンレスというのはとても優れた金属なのですが、実は鉄などとは違って熱伝導性が低いという特性があるので、切粉(削りカス)が逃げていきにくい金属なため、加工してみると粘性があるように感じてしまいます。

すると一方的に加工している工具の方に熱が溜まってしまうので、加工ツールの刃先が破損しやすくなってしまうのです。

これがステンレスが加工しにくいと感じる理由です。

加工する側としては非常にやりにくく扱いにくいステンレスですが、実はこのステンレスの特性こそが高い保温性につながっているのです。

一番わかりやすいのはお風呂や水筒です。あれは保温性が高いから使われているのですね。

こうした特性を頭に入れながらステンレスの加工を行う必要があるのですが、実は熱伝導性だけではなく硬さについても注意が必要なのです。

ステンレスは加工すると硬くなるという嫌な特性も持ち合わせています。

これは一定以上の負荷がかかると出てくる症状なので、加工する時には温度が高くなりすぎないようクーラントを選ぶ必要があるのです。油性のクーラントより水溶性のクーラントの方が理想的です。

さらに最近ではステンレス専用のチップなどが販売されているので、ステンレスを加工する時には専用のチップを使用して、あまり刃物に負荷をかけないような回転数や切込み量、そして切削速度を保たなくてはなりません。

ドリルを使用する時にもステンレス加工に特化したコーティングが施されたドリルを使用するなど、加工ツールにも気を付けると加工が容易になります。

鋳物に関するお役立サイト Casting Navi

CONTACT US
お見積り・ご相談はこちら

072-361-2111
営業時間 9:00~17:00(土日祝 定休)
お問い合わせ お問い合わせ