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鋳造加工と鍛造加工の違い ~2~
2019.12.24
【加工について】
今回も引き続き、鋳造加工と鍛造加工の違いについてご紹介致します。
【鋳造加工とは?】
鋳造加工というのは材料となる金属を溶かし、オス型とメス型の金型が密着したところへ圧入します。流し込んだらその状態で冷やしていきます。冷えて固まった後で改めて金型から中の製品を取り出す技術です。
非常に生産性が高く大量生産をする時に活用されます。注意しなくてはならないのは金型の中で冷やされる時、空気を巻き込んでしまったりするのでこうした問題を解決する事はこれからも大きな課題となるでしょう。
ちなみに鋳造で使われる金型は自由度が高く、一つの製品のために専用で造られる事があるので、金型のコストがかかるため小ロットでは向いていないという性質を持っています。
しかしながら近年では金型の生産技術が向上したため、これまで以上に精度の高い製品を作れるようになっています。それまで難しかった薄肉の製品や複雑な形状をした製品の生産が可能となり、私たちの身の回りにある多くの製品が鋳造加工法で造られるようになりました。
ご紹介した二つの加工方法ですが、鍛造は軽くて丈夫な製品を生産するのに向いていますが、鋳造の場合は金属の量が多くなるので重量が重くなるという特性も持ち合わせています。
どちらの製造技術で製品の生産を行うかについては、部品に求められる性質をよく考慮して決定すると良いでしょう。
もしも迷った際には太陽パーツへお気軽にご相談ください。