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鋳造方法の比較 ~1~
2020.01.08
【加工について】
金属で製品の加工を行うにはその部品をどんな製法で作るかが非常に重要です。
金属加工には切削加工、鍛造加工、そして鋳造加工がありますが、今回は鋳造加工についてを簡単にお話いたします。
鋳造加工とは金属を柔らかく溶かした状態で金型に流し込み、冷やして固めるという加工方法です。
さらに鋳造加工にも種類があって一つがダイカスト、次に砂型鋳物や金型鋳造、低圧鋳造などがあります。
どちらも解けた金属を金型に入れて冷やして製品を生産する技術ですが、この4つにはいくつかの違いがあります。
その違いを見極めて最も効率の良い製造方法で製品の生産を行うと良いのですね。
まず砂型鋳造というのは砂を使って金型を作ってそこに金属を流し込んで製品を作ります。
砂型は一回ごとに金型を作って製品を生産するので、簡単に言えば砂型を作る型を利用して製品の製造を行います。
そのため人の手が必要になる点が難点かもしれません。そのため小ロット生産に最適です。
他のメリットはダイカストで使えない金属が使えるという点や、試作を作る時に短時間で製造できますし、製品の溶接も簡単です。ただし大量生産には向いていない製造技術です。
次に金型鋳造ですが、砂型の発展版のような技術で砂型よりも金型に耐久性があります。
金型も簡単な構造のものが多いので金型にかかるコストを抑える事ができます。
~2~へ続く