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安全性の重要ポイント「バリ取り」について

2020.04.08 【加工について】

バリは製品の加工を行った時に出るカエリや残留物の事です。

バリは尖っていたりギザギザしていたりするので、そのままの状態だと使用する時にケガをしてしまったり見た目が悪いなどの問題があります。
それにバリがある事で機能や性能にも悪い影響を及ぼします。そこでバリは丁寧に取り除く必要があのです。

そのため、部品の生産を依頼する場合の図面には「バリ不可」という指示が記載されているのです。

一般的には制作者がバリ取りを行うものですが、大量生産の場合に一つずつ除去するのは大変な作業です。そこでバリ取りだけを依頼する事が多くなりますが、それはバリ取りには色々なやり方があるからです。
バリはどんな加工でも必ずと言っていいほど出るものです。機械加工をしても出ますしプレス加工でもでます。バリが出なさそうな鋳造でも出るものなのです。当然ですが加工によってバリ取りのやり方も、それぞれの加工に適した方法でやらなくてはなりません。

例えば切削加工によるバリの場合、加工の最初の段階でC面取りやR面取りをしてから加工をしたり、フライス加工でのバリ取りでも最初に面取りを大きくしてから加工をしたりしてバリが出るのを防ぐ事ができます。
鋳造やプレス加工の場合では最初に面取りという工程を先になるのではなく、砥粒を使った方法でバリを除去します。

砥粒を使うバリ取りには、砥粒研磨剤と研磨パーツを容器に入れて回転させるという方法でバリ取りをする『バレル研磨』というバリ取りの方法が一つ。
製品に砥粒を吹きつけてバリを除去するという『砥粒ジェット』という方法、バリのある部分に接するように砥粒を流動させる『砥粒流動』という方法、さらにベルトでバリを取り除く方法などがあります。

砥粒を使ったバリ取りは細かい部分についたバリをキレイに除去する事ができる方法ですが、他にもバリ取りをする方法はいくつかあります。
『熱的加工法』といって、火やプラズマの熱を使ってバリを除去する方法や、薬品を使ってバリを溶かしてしまうという『化学加工法』も製品を傷つけない方法です。
『遠心バレル』のようにバレルを回転させ、砥粒も流動させながらバリを除去する方法や、スピンドルを使ってバリを除去する『スピンドル仕上げ』などもよく使われます。

また、電解液の中に製品を入れ直流電流を流してバリを溶かしてしまう『電解研磨』という方法もよく選ばれているバリ取りのやり方です。

このように、バリ取り一つでも様々な方法があるので、製品の形状によって最適な方法でバリを除去すると良いでしょう。

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