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ダイカストの低圧化について
2013.11.28
【ダイカスト】
ダイカストといえば、高圧で一気に金型へ充填する技術として確立されていますが、最近では低圧化を行う場合もございます。
従来は、製品性能を向上する上で高圧化が叫ばれていたが、マシンサイズの低下を目的とした見直しがされています。
目的の製品の中には、薄肉と厚肉部が混在している中で、金型への充填性と型温度の低下防止という観点で開発が進んでいます。製品の充填性には、真空減圧の技術が応用され、製品設計から金型のことを考えた開発が進んでいます。
温度調整においても、より綿密な金型およびスリーブの温度調整技術が用いられ、昔であれば型温が急降下していた点も品質安定化に向けて改良がなされています。
マシンの構造的な部分としては、シール性の向上で充填時のエアーの巻き込み防止などの対策が行われ、より低圧条件下でも製品が安定する構造になっています。
マシンサイズの低下が実現するとともに条件安定性も実現されています。
マシンサイズの低下は省エネ性にもつながり、より投資コストも抑えられます。
そのため電動タイプも含め、今後大型機への展開も果たすとより外装関係の製品製作にも応用できると考えられます。