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製品を生産するための金型が高価な理由
金属加工業者にとって『金型』の費用というのは頭を悩ませる部分でもあります。昔から金型を製造してもらう時はコストが高いものだという認識があるからでしょうか。
例えば、ちょっと大きな形状のものならば200万円以上はかかる、小さいものでも複雑な形状だったらやっぱり200万円以上はかかるという話もよく耳にしたものです。
ですが本当に金型の費用はそんなに高いものなのでしょうか? 確かに金型は一点ものだし見本がないものなので、ある程度の金額がかかるのは仕方がないものなのかもしれません。
だからダイカストやプレスや押出などに使う金型は高いのでしょう。高いからこそできるだけロット数の大きな製品の生産が望ましいと感じるのかもしれません。
確かに大量生産の方が金型代を消化しやすいので理想ではありますが、金型そのものの大きさを見ると金型代が高いのは仕方がないかもしれないと思うのは当然かもしれません。
なぜならば、ダイカストの金型というのはベース部分が金型部分と同じくらいの大きさがあるものなので、ベースの部分に使う金属の塊が非常に金型を高価にしているのです。
例えば金属を購入する時にはその金属の重量計算をします。
金属の重量計算の式
重量=体積×比重(金属によって違います)となっています。
ステンレスの場合で丸棒の場合ですが、30mmで長さが1mの場合で計算すると計算式は次のようになります。
重量=半径(mm)×半径(mm)×3.141×長さ÷1000000
なので重量=15×15×3.141×1000÷1000000×7.93となり、重量は56.043kgとなり、そこにkg単価をかけてあげましょう。
130円とすれば7285円という金額がでますよね。これを鉄で計算すればいいわけですが、いずれにしても金型の部分と同じだけの金属を使うとなると、やはりかなりコストが高くなってしまいます。
だから金型は高価なものになってしまうわけです。でも逆に考えるとこのベースの部分の金属の塊を何とかできれば金型の問題は解決するはずです!
そこで太陽パーツではエコダイカストを採用しています。エコダイカストは金型のベース部分を共有にしてしまう事で、金型本体のみを製造すればいいので金型のコストを削減できます。
もうこれからは「金型に200万円くらいかかるかな?」などと不安にならずに済むので、小ロットの製品の受注生産にも手が出せるようになるでしょう。
金型のコストダウンをしたいと考えているのであれば、迷わずエコダイカストの太陽パーツへご相談・お問合せください。