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【切削加工】中ぐり加工について
2013.04.11
【切削加工】
切削加工の中でも特殊な加工のひとつに、中ぐり加工があります。
中ぐり加工は、円筒形の金属材料に開けられた穴を広げたり、寸法を出す加工になります。
主に、次のような場面で利用される加工です。
●穴の直径を大きくしたい。
●大きい穴の表面を綺麗に仕上げたい。 …etc
工具としては、中ぐり用のバイトを用いて切削します。
中ぐり盤のスパンドルに中ぐりバイトを取り付けて、回転させながら円筒形の金属材料の穴の寸法をくり広げていきます。
また、中ぐりバイトはスパンドルの先端側で金属材料を削るため、たわみやブレなどが生じる可能性があります。
さらには加工精度にも影響がでるため、中ぐり加工では丈夫で大きなスパンドルもしくは中ぐり棒を用いて防止します。
そんな中ぐり加工、実は難易度の高い加工のひとつでもあります。
既に開いている穴を拡張するため、寸法の確認や加工表面の確認をしながらできないためです。
そのため、中ぐり加工にも経験やノウハウが必要となります。
円筒形の穴を拡張したい、表面状態をよくしたい場合などに中ぐり加工が有効です。
また、太陽パーツではあらゆる金属加工に精通しておりますので、お困りの際はどのようなことでもお気軽にご相談ください。