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アルミダイカストの最新技術について
2013.09.04
【ダイカスト】
近年、自動車のマルチマテリアル化に対応してダイカストの分野でもアルミダイカストの最新技術の開発への取り組みが行われています。
あるダイカストメーカーでは、アルミダイカストの製造工程で、鋼材とスポット溶接で接合できる鋼板を一体化する技術を開発しています。これにより骨格部材として使用される鋼材をスポット溶接でダイカスト部品に直接接合できるようになりました。
この新たに開発された複合化技術によって、ダイカスト部品と接合子はスポット溶接による接合を上回る接合強度で一体化させることができ、骨格部材や足回り部品等、幅広い分野へのアルミダイカストの適用が可能となったのです。
また、アルミ鋳造技術の研究開発分野では、比較的温度の低いアルミ溶湯を下部から金型に注入し、真空状態で上部から下向き方向に高圧プレスすることで、熱間鍛造に匹敵する高品質なアルミ鋳造を可能にする技術なども開発されています。
この技術により、鍛造に近い品質をダイカストと同程度のコストで、アルミダイカストにとって新たな可能性を広げるものです。
その他にも、肉厚の変動が大きく押湯が効きにくいといった問題を解決するため、押湯を高周波で強制加熱することで指向性のある凝固を促進して、引け巣を防止するといったアルミダイカストの最新技術なども開発されており、高品質が要求されるアルミダイカストへの対応も日々進化しています。
太陽パーツではダイカスト鋳造に強みを持ち、小ロット生産、短納期、不良対策、コスト削減など、お客様にとってメリットのある製法を考えご提案しております。