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特殊なダイカスト鋳造法~スクイズダイカスト~
2013.09.26
【ダイカスト】
ダイカストと一言にいっても、実は様々な方法で行われている製造法になります。
本日は、その中でも特殊なマシンを利用したダイカスト鋳造法について、ご紹介します。
おそらく聞かれたことが多いと思われるタイプで、「スクイズダイカスト」と呼ばれるものがあります。
スクイズダイカストは、通常のダイカストマシンが横型と呼ばれることに対し、縦型と呼ばれることがあります。
通常のダイカストマシンでは横向いたスリーブに溶湯を充填し、そのまま射出する方法ですが、スクイズダイカストはスリーブと射出機構が型に対して垂直に配置され、下から上へ射出機構が動作することで鋳造する方法のダイカストになります。溶湯補給する際には射出部分が傾斜し、給湯した後で元に戻り、射出動作へ転じます。
このスクイズダイカストを行うメリットとしては、下から上へ射出するため、空気が金型に充填される際に溜まることがなく、ガスの混入が抑えられるというところが特徴です。また、ガスが抜けるため、横型では高真空やPF法が必要な溶接対応、熱処理対応が必要な製品でも特殊な装置がなくとも生産できることもメリットのひとつです。
逆にデメリットとしては、射出機構が縦なので、マシン自体の高さが必要となり、上下方向に大きなマシンとなります。また、マシン自体が特殊なため、コストが高いことも出てきます。
ダイカストで問題や悩みをお抱えの方は、ぜひ一度太陽パーツまでご相談ください。