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切削加工用のバイトについて
2013.10.16
【切削加工】
切削を行う工具は様々な種類があり、最近では、旋盤に用いるスローアウェイチップ形式のセラミックバイトが良く用いられます。
セラミックは非常に硬い材質ですが、切削を繰り返すことによって、どうしてもバイトの疲労が起き、製品の品質の低下につながります。そのため、先ほど述べた刃先のみを付け替える方式のスローアウェイチップが良く用いられます。
一般に三角形の形をしたこのバイト刃先は最大12回使うことができとても経済的です。
他にもCBNチップといった極めて硬度の高い旋削チップなどがあり、切削対象物の炭素含有量などによって、使い分けする必要があります。
循環型社会をめざし、使用済みチップを回収し、リサイクルする動きも見られます。
使用済み製品は回収され原料粉末に戻されます。その後再び成形され、新しいチップとして再び生産される、エコな製品です。
また、切削中に、切削熱が刃先に集中することによって欠損や、フレーキングといった現象が起こることがあるので、最近では熱拡散性を向上させた刃先仕様のチップが考案されています。
チップの性能が重視される理由は、チップ寿命、製品の品質安定化、生産の高速化に寄与するためで、多くの企業が、新しいチップの開発に取り組んでいます。