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実は難しい!?ステンレスの加工【1】
2017.11.01
【加工について】
ステンレスというと「さびにくい」「いつまでもキレイ」というイメージが強い事、非常に丈夫な金属であるというイメージが強いですが、確かにとても優れた金属であるというのは事実でしょう。
錆びない金属として有名なステンレスは、鉄とクロムとニッケルなどの合金ですが、クロムの影響で不働態被膜(金属の表面を覆う強い耐蝕性被膜の事)があるため錆びないのです。ちなみにクロムは表面処理などにも使われています。
実はステンレスは加工してしまったとしても、その表面はこの不働態被膜に覆われているので、いつまでもその美しさを維持する事ができるというわけなのです。
さらにステンレスは意外と柔らかい金属なので、確かに加工するのは容易な感じがするかもしれません。でも実はステンレスという金属は加工するのが意外と難しかったりします。
一つは意外と柔らかいという性質のせいでしょう。柔らかい金属を加工しようとすると切削の場合にはチップの摩耗が激しかったりします。また、食い込んでしまったりするので加工する時には切り込みの量を加減する必要があります。
ドリルで穴をあける時にも回転数と押す力を加減する必要があったりと、意外と切削をする時には大変だったりするようです。中には専用のチップやドリルを使う技術者もいるかもしれませんね。